たった ひとつの 恋
.・゜*プロローグ*.∴゜
私の初めての恋愛は、高校1年の時。中学生の頃から仲の良かった男友達と高校1年生の冬に付き合い始めた。けれど、学校が違うことや、私の学校の女の子が彼に興味を持ったことなんかがあって、私達は次第に会わなくなっていった。
恋愛って、もっとドキドキするものかと思っていたのに…
初めての恋愛が終わった時にそう思った。それまでも好きな人はいたけれど、どれも想い描いているような感じではなかった。
初めての彼氏には『ドキドキ』はなかった。なぜなら、友達の延長で始まったから。もしかしたら、『好き』は『友達として』だったのかもしれない。
私は幼い頃から内気で大人しかった。人見知りも激しくて、学年が変わるたびにみんなと馴染むのに時間がかかり、人前にでるのも苦手だった。けれど、友達には恵まれていて、明るく楽しい毎日を送っていた。