たった ひとつの 恋
.・゜* 誕生日 *・。
広海達と出会ってから2ヶ月が過ぎていった。
春くんの大学の学祭のあと広海が「みんなで遊ぼう」としきりに言っていると、礼が言っていたけれど、私達の高校の学祭があったりテストがあったりで、バタバタと時間は過ぎていた。


「テストも終わったし、春くん達と遊ばない?」
放課後に寄った実久の部屋で雑誌をめくっていると、礼が言った。
「なあんか、広海さんが遊びたがってるんだって。彼女のことふっきれたのかな~」
そう言うと礼はカレンダーを眺めて「この日にしよう」と、12月23日を指差した。「私と春くん、この日がバイト休みだし」
こうして、もう一度広海達と会うことになった。
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