たった ひとつの 恋
春くん達の部屋に行くと、2人で写真を見ていて。
「なんの写真?見せて見せて」
と礼が覗き込む。
「広さんの彼女の写真だよ」
私の胸は、みんなに聞こえたんじゃないかと思うような大きな音をたてた。私は軽い目眩を感じた。
彼女…いないって言ってたけど、やっぱいるんじゃん。
「違うよ」
広海は慌てて春くんの手から写真を奪った。
「隠さなくても良いじゃん。ねー、莉子」
礼が私に言った。
「うん」
私は返事をするだけで精一杯だった。
広海は「見せて」と詰め寄る礼に買い込んだビールを渡して「後で」と言っていた。ベッドに座り込んでしまった私に、春くんが何かを渡しに来た。写真だった。
そこに写っていたのは…広海と、知らない女の人。静かそうな大人っぽい人だった。
「おまえ、何見てんだよ!」
広海が私に覆い被さるようにして写真を取り上げた。
「おまえは見なくていいんだよ」
私の頭をぐしゃぐしゃとして広海は言い、私から離れた。
「なんの写真?見せて見せて」
と礼が覗き込む。
「広さんの彼女の写真だよ」
私の胸は、みんなに聞こえたんじゃないかと思うような大きな音をたてた。私は軽い目眩を感じた。
彼女…いないって言ってたけど、やっぱいるんじゃん。
「違うよ」
広海は慌てて春くんの手から写真を奪った。
「隠さなくても良いじゃん。ねー、莉子」
礼が私に言った。
「うん」
私は返事をするだけで精一杯だった。
広海は「見せて」と詰め寄る礼に買い込んだビールを渡して「後で」と言っていた。ベッドに座り込んでしまった私に、春くんが何かを渡しに来た。写真だった。
そこに写っていたのは…広海と、知らない女の人。静かそうな大人っぽい人だった。
「おまえ、何見てんだよ!」
広海が私に覆い被さるようにして写真を取り上げた。
「おまえは見なくていいんだよ」
私の頭をぐしゃぐしゃとして広海は言い、私から離れた。