たった ひとつの 恋

それから私達はいつもと同じように他愛もない話をしていた。ただ、いつもと違ったのは、手を繋いでいること。会話の合間にキスをすること。
気付くと窓の外が明るくなってきて、時計を見ると4時だった。
「少し眠ろう」
広海が私の頭を引き寄せて優しい声で言った。

私は広海に後ろから抱き締められるようにしてベッドに横になり、眠った。
2時間ほど眠って目を覚ますと、広海は起きていた。眠れなかったと言っていた。
私はそっと部屋へ戻った。





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