†神様の恋人†
シノンへの旅
シノンは、フランスのほぼ中央に位置する街だ。
ヴォークルールの街からシノンへは、約500キロの距離がある。
とんでもなく遠い道のりだけど、そこに王太子様がいる。
そのことが、ジャンヌとわたしの気持ちを高揚させていた。
「もうすぐ王太子様に会えるなんて信じられないな。やっとここまで来たんだ」
ジャンヌが喜びを隠せないように微笑む。
「全てジャンヌの努力の賜物だよ。王太子様だってきっとジャンヌのことわかってくださるわ」
「…だといいな」
隣合わせで馬に乗りながら話すわたしたちを前を行く伝令使が振り返った。
「急ぎ向かいたいところですが、今日のところは夜間の移動に備えて休憩です。そこの森で休みましょう」
出発してからまだそれほどたっていなかったけど、昼間は休憩に当てるという伝令使の指示でわたしたちは森を目指した。
後ろを警護しながらついてくるカミーユが気になっていたけど、まだ挨拶程度しか交わせていない。
ジャンヌはわたしの気持ちを察したのか、小声で話しかけてきた。
「ね、ミシェル。カミーユと話したいんでしょ?あとでちゃんと話しなさいよ」
ヴォークルールの街からシノンへは、約500キロの距離がある。
とんでもなく遠い道のりだけど、そこに王太子様がいる。
そのことが、ジャンヌとわたしの気持ちを高揚させていた。
「もうすぐ王太子様に会えるなんて信じられないな。やっとここまで来たんだ」
ジャンヌが喜びを隠せないように微笑む。
「全てジャンヌの努力の賜物だよ。王太子様だってきっとジャンヌのことわかってくださるわ」
「…だといいな」
隣合わせで馬に乗りながら話すわたしたちを前を行く伝令使が振り返った。
「急ぎ向かいたいところですが、今日のところは夜間の移動に備えて休憩です。そこの森で休みましょう」
出発してからまだそれほどたっていなかったけど、昼間は休憩に当てるという伝令使の指示でわたしたちは森を目指した。
後ろを警護しながらついてくるカミーユが気になっていたけど、まだ挨拶程度しか交わせていない。
ジャンヌはわたしの気持ちを察したのか、小声で話しかけてきた。
「ね、ミシェル。カミーユと話したいんでしょ?あとでちゃんと話しなさいよ」