†神様の恋人†
皆が寝静まって少したったころだった。
ドスンという派手な音で皆が一斉に飛び起きた。
「どうしたんだ!?」
警護隊の男たちが辺りを見回す。
すると、「いてぇ」という声が漏れてきて、その声の主はうつぶせに倒れた体を起こしながら傍に寝ていたカミーユを睨んだ。
「悪い。寝相が悪いんだ。痛かったか?ファビオ」
どうやらファビオはカミーユの長い足に引っ掛かって転んだらしい。
ファビオは忌々しげに立ち上がると、元いた場所へ戻り始めた。
カミーユは上半身を起こしていつにも増して皮肉たっぷりな笑顔で言った。
「おや?用を足すんじゃなかったのか?怖くなったならついて行ってやってもいいが?」
他の警護隊が一斉に笑いだす。
ファビオは舌打ちすると、カミーユに鋭い視線を向けた。
「あんたのせいで引っ込んじまったんだ。あとにするよ!」
そう言ってガバっと仰向けに大の字になると目を閉じた。
「そりゃ、申し訳ないね」
ふてぶてしく笑うカミーユ。
「ミシェル、もう少し眠ろう」
ジャンヌが再び横になり、わたしの腕を引いた。
「うん」
横になろうとした瞬間、5メートル先のカミーユと目が合ったわたしの心臓は、ドクン、と激しく高鳴った。
カミーユは真っ直ぐにわたしの瞳を見つめて瞬き一つしない。
そして、フっと薄く微笑むと視線をはずして再び仰向けになった。
………カミーユ…あなたに見つめられただけで…心臓のドキドキが、なかなか収まらないよ。
ドスンという派手な音で皆が一斉に飛び起きた。
「どうしたんだ!?」
警護隊の男たちが辺りを見回す。
すると、「いてぇ」という声が漏れてきて、その声の主はうつぶせに倒れた体を起こしながら傍に寝ていたカミーユを睨んだ。
「悪い。寝相が悪いんだ。痛かったか?ファビオ」
どうやらファビオはカミーユの長い足に引っ掛かって転んだらしい。
ファビオは忌々しげに立ち上がると、元いた場所へ戻り始めた。
カミーユは上半身を起こしていつにも増して皮肉たっぷりな笑顔で言った。
「おや?用を足すんじゃなかったのか?怖くなったならついて行ってやってもいいが?」
他の警護隊が一斉に笑いだす。
ファビオは舌打ちすると、カミーユに鋭い視線を向けた。
「あんたのせいで引っ込んじまったんだ。あとにするよ!」
そう言ってガバっと仰向けに大の字になると目を閉じた。
「そりゃ、申し訳ないね」
ふてぶてしく笑うカミーユ。
「ミシェル、もう少し眠ろう」
ジャンヌが再び横になり、わたしの腕を引いた。
「うん」
横になろうとした瞬間、5メートル先のカミーユと目が合ったわたしの心臓は、ドクン、と激しく高鳴った。
カミーユは真っ直ぐにわたしの瞳を見つめて瞬き一つしない。
そして、フっと薄く微笑むと視線をはずして再び仰向けになった。
………カミーユ…あなたに見つめられただけで…心臓のドキドキが、なかなか収まらないよ。