〜深愛〜届かぬ手紙〜
父は
いつも酔って話す時とは
また違う、あたたかい笑みを浮かべていた…。



『…いつか、
こんな日が来るとは分かっていても、いざ、
こうゆう日を迎えるとな、男親ってゆうのは…ダメだなぁ…



…娘さんを下さい…
なんて言われたら、
…駄目だっ…って言いたくなるから、
言われる前に、自分から
…娘を頼む…と、言わせて欲しかったんだ…。


すまないな、小西君…』



父の思い…



それは、
せつなくも優しく、
寂しくも嬉しい、
たくさんの思いが伝わるものだった…
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