〜深愛〜届かぬ手紙〜
『…いぇ…』



小西には、
じゅうぶん…
父の思いが伝わっていた…




『小西さん、
リナを宜しくね…』



母も声をかけてくれた…





『はいっ』




小西が
力付く返事をすると
父が小西を誘った…



『…小西君、
酒は飲めるクチか?』



『あっ、はい…。』



…うそ
小西、お酒は苦手なはずじゃ…




『ちょっと、一緒に飲まないか…』




『付き合います』




『えっ
タケルっ…』



小西は目で合図した…


「…大丈夫」とでも
言うかの様に…




父は、
男同士の話がしたかったんだろう…



それを小西は、
ちゃんと悟っていた…




『リナ、
手伝って…』



母の言葉に
ただ、うなづく事しかできなかった…。
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