〜深愛〜届かぬ手紙〜
私は二人の事を気にしながらも、キッチンに立った…


母は二人の元へ、ビールを運び

『今、夕飯の支度するから、小西さんも一緒に…』


と言い、キッチンに戻ると、私の耳元で小さく

『…よかったね』


と言ってくれた。



『ぅん』

と、私も小さく頷いた。







私が野菜を洗い出すと、
母が隣に並んだ…








『…ねぇリナ…』



『…ん?』




『……覚えてなぃ?』


母は小西を見つめ
そう言った…




『…えっ?何を』
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