〜深愛〜届かぬ手紙〜
…あれから一週間…



親同士、初顔合わせの日を迎えた…




私は両親と小西の実家へと向かい、ちょっとは緊張もしたけど、ワクワクする気持ちの方が強かった…







家に着くと
小西が外で待っていた…





『どうも
狭い所ですけど、中で母が待ってますんで』



そう言って小西は
玄関のドアを開けた…


『かぁさ〜ん』



小西の声に、
お母さんは『は〜い』と答え小走りで出てきた…




父が初めまして…と
頭を下げると、お母さんの視線は母に向けられていた…



そして母も、
お互いが見つめ合っていた…







『…由紀子ちゃん…』



お母さんの声に母は、
溢れんばかりの笑みをこぼした…
< 116 / 147 >

この作品をシェア

pagetop