〜深愛〜届かぬ手紙〜
私は照れ隠しで

『アタシ忙しぃんだけど』

と強気な事を言いながら助手席に乗り込んだ。



『時間は作るもんだっ』


小西は笑って返した。



『何それっ』



小西がゆっくり車を出した。


『ねぇ、何処行くの?』



『一応、デートですから女の子が喜びそうなトコ、先輩に聞いてきた』




一瞬で顔が熱く染まった…


『なっ何言ってんのょそんなんじゃないからっ』



私は小西に見られない様、窓の方を向き不機嫌さを演じた。
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