〜深愛〜届かぬ手紙〜
私は小西の手を
振り払って走った。





小西は追っては
くれなかった…。





本当は
追っ掛けて欲しかった…







私はそのまま、
小学校のグランドへとたどり着いた。







夜の静まり返った校庭…。






私は低い鉄棒を
指先でたどりながら
歩いた。







遊具の階段に
腰をかけると夜空を見上げた…。






星がキラキラ瞬く中
月の光が眩しいくらいだった。






そんな中、
ふと、色んな事を思い返していた…
< 39 / 147 >

この作品をシェア

pagetop