〜深愛〜届かぬ手紙〜
台所へと案内されると、
そこには、
テーブルの上いっぱいに
広がる
たくさんの料理…


おいしそうな匂いが
立ち込めていた。



『わぁ〜』


思わず声が出た。




小西までもが
目を丸くした




お母さんは
照れながら…

『ちょっと…作り過ぎちゃった』



そんな
お母さんを見て
私は可愛くて仕方なかった


『母さぁ〜ん』


小西は笑いながら席に着いた。



『だってぇやっとリナちゃんに会えるってもんだからぁ…タケルの好物とチキンでしょ…あとぉ、味に自信のあるもの全部作ったら、テーブルが小さくなったみたい』



お母さんの言い訳に
私達二人は
声を上げて笑った



『リナも早く座れよ』



私は小西の隣に座った。
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