〜深愛〜届かぬ手紙〜
『おじさん達は
明日来るんだっけ?』



お父さんが
振り向く



『あぁ、そんなような事言ってたなぁ…』


『じゃあ、
明日はもっとにぎやかに
なるねっ』



…お父さんはテレビを消しタバコに火を付けて言った


『お前…、
本当はウチに
帰りたいんじゃないか?』


私は驚きを隠せなかった。


『何言ってんの お父さん急に…どうしたの?』



お父さんは少し笑いながら


『隠したって無駄だぁ
顔にそう書いてある。』


『え』

慌てて顔に手をあてる…

『お母さんもな、
新年を迎える瞬間は
必ず一緒にいてほしいって、よく言ってたよ
年の暮れには
一緒にいてくれて「ありがとう」
新しい年を迎えた時には、「これからもよろしく」
を1番に伝えたいから〜なんてな』


『………。』


『いるんだろ
お前にも、
そうゆう相手…』



お父さんは
少し酔っていたけど
からかっている様には
見えなかった…。
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