〜深愛〜届かぬ手紙〜
家の前にしゃがみ込み
小さくなる私を
車のライトが照らした。



私が立ち上がると、
車は目の前で止まった。



小西は車から降りると
両手を広げたて言った。



『来いよ…』




ゆっくり近付く私を
小西はギュッと抱きしめ

『…おかえり』

と、言ってくれた。

小西の匂い…
なんて落ち着くんだろ…


『…ただいまぁ』





チラチラ雪が舞い降りた。
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