〜深愛〜届かぬ手紙〜
『…どうしたの?』





小西は思い出したかの様に明るく言った。




『あけおめっ』




その声に
私は慌ててコートの袖をめくると、小西がくれたピンクの腕時計は12時をまわっていた…



私も慌てて答える




『おめでとっ』




見つめ合う二人…



お父さんの事を思い出した…

『小西…、』



『…んっ』





『…今年も、
私を…よろしく…。』








『こちらこそ』





小西は
いつもの優しい表情を返した
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