〜深愛〜届かぬ手紙〜
あれから2時間程経っただろうか…。



私は体をゆっくり起こし、
部屋の電気を付けた…



私は、ある事に気付く…



昨日、帰ってから
そのままの部屋にあるはずの物が無くなっていた…


部屋中…何処を見渡しても無い物…。




私は階段を駆け降り、
母の元へ…


『お母さん』


『リナ』



『お母さん、部屋で
これくらいの箱…見なかった赤いリボンがついた…』


母は少し表情を曇らせた…


『…リナ、あれね、
小西さんに…』


『うそでしょっ
なんでっなんで
そんな勝手な事したのっ』


私は母を揺さぶり
責め立てた。


激しい怒りが
私を狂わせていた…。




母はうつむきクチを開いた…






『あの子…。
本当に、リナの事、
大事に大事に思ってる
お母さんには、それが、じゅうぶん伝わってきた』


『なんでお母さんに
そんな事…
何も知らないくせにっ
ヒドイよっ』




私は部屋へ戻ると
押さえ切れない気持ちを
枕にぶつけた…










私は小西と再会してから
めっきり…泣き虫になっていた…。人前で泣くのは大嫌い…だった私が…
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