『法律探偵事務所』事件fileⅡ -死者復活-
その階段のすぐ横には、両開きの扉があった。
白井は、その扉を開けて一歩下がった。
此処が広間なんだろう。
部屋の中は、ソファにテーブルくらいしかない。
花瓶がこの空間に似合わず、咲き誇っているが、他には窓しかない。
外側の豪華さは、見かけだけで中身は違うようだ。
「あら、まだ居たのね」
ソファには4名が座っていた。
声をあげた女性は、スラッとした手足を露出するような格好だ。
煙草をくわえ、此方をじっと見ている。
「あと1名いらっしゃいますが、遅くなるということです。しばらく、此方でお待ちください」