『法律探偵事務所』事件fileⅡ -死者復活-
「それで、分かったの?」
冷たく私を睨みつける山田さん。
「まあ、何となく。私は、此処に残るよ、明」
明に向けて言えば、酷く驚いていた。
まあ、普通は現場を見に行くからね。
「何か分かったってわけか」
「大切なのは、記憶。忘れてはいけないことが、ポイント」
そう、全ては記憶から出来上がっているのだ。
何がって、もちろん全て。
これは、謎掛けではない。
単なる挑戦状。
この事実に気付き、黒幕に近づいてみせろといっているのだ。
私は、1人此処に留まった。
それが吉と出るか、凶とでるかはもう少し後になってわかること。
今は、立ち止まる必要があるのだ。