Ⅰ.二日間の彼女



―……あの時



なんで胸が高鳴るのか、まだ知らなかった。


だって、恋、なんてものは下心にあるものだって思ってたから。




だけど、貴方のお陰で分かった気がするよ。

本当の恋心を。





…あれから、康介と一緒に先輩たちとサッカーをしに公園へ寄り道した。


柳沢先輩の表情はいつも無愛想のままだったけど、だんだん分かってきたの。







―…本当は、誰よりもとても優しい人なんだって。








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