Ⅰ.二日間の彼女



「…え、でも柳沢先輩は時間大丈夫なんですか?」



あたしは柳沢先輩の心配をした。


胡王先輩から聞く限り、家が厳しいとか何とか。



「…あぁ、大丈夫だよ。」




そう言うと、あたしの自転車を出して…



「家、こっち?」



と聞いてきた。




―……もし、



この時に、柳沢先輩の送るよの言葉が無かったら。



……あたしは


どんな道を辿っていたのだろう。








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