Ⅰ.二日間の彼女


いつもの住宅街に人気は近所のオバサン達くらいなもので…。


今にも遅刻しそうな、いや、遅刻決定な生徒はあたしくらいな……




「あ、あれ?」







十字路を右に曲がると大通りに出る。


その信号を渡って真っ直ぐいけば、学校だ。



あたしは、ふと信号の向こうのベンチに座る、高等部の制服を着た人を見て足が止まった。



まるで、その人は誰かを待っているようで……。










< 41 / 73 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop