Ⅰ.二日間の彼女


「だったら、先輩が引っ越して離れても…」




「きっと、また会える。俺がお前を忘れるわけが無い。
ずっと、好きだから。」







なんて、切なくて儚くて……。



それでも、その言葉はあたしの欲しい言葉たちだったから……。



「先輩は、ズルいですょ。」







涙目になって顔を埋めると、先輩は面白そうに笑った。




「お前も結構、ズルい奴だよ。」






そうだね。


きっと、ズルいよ。




あたしも……。









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