Ⅰ.二日間の彼女
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それから、先輩と海で語り合った。
お互いのコトから、笑い話まで。
時間は、残り少ない日をも削ってゆく。
先輩と付き合って、時間が嫌いになった。
延々と伸びていくなら、あたしは先輩と永遠に一緒に居たのに。
「先輩、今日は有り難うございました。」
あたしの家の前。
自転車であたしを送ってくれた先輩。
「いや。俺の方こそ、有り難うだよ。」
照れ臭そうに頭を掻いて、ポツリと「ありがとな」と呟いた。
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