Ⅰ.二日間の彼女
「当たり前です〜(笑)」
「ん。なら宜しい。」
『○番ホーム、御乗車頂く方は…』
駅のアナウンスが鳴り、優太があたしから手を離す。
「優太っ……」
「大丈夫。俺らは運命なんだからな(笑)」
「ぅん…」
最後のキスは、人影に紛れて胡王先輩達には見えなかった。
「じゃあ。」
優太が電車に乗り、窓から見つめる。
雨が降っていて、薄暗い。
けれど、あたしも優太も最後まで笑いあった。
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