Ⅰ.二日間の彼女


優太はあたしの家を覚えていた。


優太は随分大人になった。って、もう大人か。


優太は、相変わらず海を見たいと言う。







「亜美に早く会いたくて、早く戻ってきた。」


あたしを支えた体をギュッと抱き締めながら、囁く。




「優太…」




変わらない。


何も。



「あ、2日間の彼女から昇格だよな(笑)」



「え?」



「だって、これからは一緒に居られるんだから。」








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