無口な王子様
亜由美はもうすでにミシンを終えて、のんびりボタンをつけたりしている。
なのに私は、ブラウスの縫いにくい生地に苦戦して、気付けばこんなに時間がせまっていた。
優奈は
「ちょっとだけ手抜きすれば?」
とアドバイスしてくれたけど、手抜きをする技術もない。
有紀さんに教えてもらったとうりにしか出来ない初心者なんだから。
それに、慶太への初めてのプレゼントに対して手抜きなんて出来ないよ。
そういうわけで、私はひたすらにミシンを踏み続けた。
焦れば焦るほどに、不安から手が震えてうまくいない。
「あー!ダメだ!」
何度やり直しただろう。もう縫ったりほどいたりで、生地もボロボロになってきている。
なのに私は、ブラウスの縫いにくい生地に苦戦して、気付けばこんなに時間がせまっていた。
優奈は
「ちょっとだけ手抜きすれば?」
とアドバイスしてくれたけど、手抜きをする技術もない。
有紀さんに教えてもらったとうりにしか出来ない初心者なんだから。
それに、慶太への初めてのプレゼントに対して手抜きなんて出来ないよ。
そういうわけで、私はひたすらにミシンを踏み続けた。
焦れば焦るほどに、不安から手が震えてうまくいない。
「あー!ダメだ!」
何度やり直しただろう。もう縫ったりほどいたりで、生地もボロボロになってきている。