無口な王子様
亜由美なんて、キラキラした色紙やテープを組み合わせて、三角のとんがり帽子まで作っていた。
「もちろん慶たんの分もあるんだよ。」
亜由美が、試しに慶太の頭に帽子を乗せると、驚くほどピッタリのサイズだった。
「慶太くんかわいい!明日はデジカメ持ってこなくちゃ!」
「良かったわね。素敵だわ。」
口々に褒められて、亜由美は得意気な顔をしている。
「パーティって感じでしょ?明日は全員これ装備ね!」
「有希さんも?」
私が問い掛けると、
「当たり前だよ!」
と、亜由美のウインクが返ってきた。
有希さんの顔をみると、まんざらでもなさそうだった。
優奈が言っていた「自制心をなくす」のも、今回に限ってはいいかもしれない。
慶太との初めてのクリスマスだもの。
少しくらい羽目を外すのも楽しそうだ。
「もちろん慶たんの分もあるんだよ。」
亜由美が、試しに慶太の頭に帽子を乗せると、驚くほどピッタリのサイズだった。
「慶太くんかわいい!明日はデジカメ持ってこなくちゃ!」
「良かったわね。素敵だわ。」
口々に褒められて、亜由美は得意気な顔をしている。
「パーティって感じでしょ?明日は全員これ装備ね!」
「有希さんも?」
私が問い掛けると、
「当たり前だよ!」
と、亜由美のウインクが返ってきた。
有希さんの顔をみると、まんざらでもなさそうだった。
優奈が言っていた「自制心をなくす」のも、今回に限ってはいいかもしれない。
慶太との初めてのクリスマスだもの。
少しくらい羽目を外すのも楽しそうだ。