無口な王子様
私が同意すると、亜由美は
「スコップ用意しなきゃ!」
と、ウキウキした様子で手帳を取り出して卒業式の日に丸をつけた。
「何年後かに出した時、そのときの自分に失望しないようにがんばらなきゃね。」
「優奈なら大丈夫だよ。きっと夢叶えてるよ。」
うん、絶対にそうだ。
優奈も亜由美も確実な将来像があるんだから。
私こそ、がっかりしないようにしなきゃ。
幼い頃の将来の夢と、今の夢は現実味や重みが全然違う。
だからこそ、今の心境を未来に残すのはいいアイデアだと思う。
「絶対に笑えるようにしなきゃだね。」
私は、自分に言い聞かせるように呟いた。
「スコップ用意しなきゃ!」
と、ウキウキした様子で手帳を取り出して卒業式の日に丸をつけた。
「何年後かに出した時、そのときの自分に失望しないようにがんばらなきゃね。」
「優奈なら大丈夫だよ。きっと夢叶えてるよ。」
うん、絶対にそうだ。
優奈も亜由美も確実な将来像があるんだから。
私こそ、がっかりしないようにしなきゃ。
幼い頃の将来の夢と、今の夢は現実味や重みが全然違う。
だからこそ、今の心境を未来に残すのはいいアイデアだと思う。
「絶対に笑えるようにしなきゃだね。」
私は、自分に言い聞かせるように呟いた。