無口な王子様
目が上手く開けれなくなるくらいに沢山泣いて、それからは、また再び私は笑顔に戻った。

亜弥と恭子の試験や、自分の新しい生活のためのそうするしかなかった。

前に進まなきゃ。
有希さんの気持ちを大切にしなきゃ。

慶太にとことん甘え、支えてもらいながら、今まで人に付いていってた分を自分の足で歩こうと決めていた。

さすがに、一人でいけるなんて大それた事は言えないけど、今の私にはそれで十分だ。


そして、数ヶ月前の自分が情けなくなるくらいになれた私は、とうとう卒業の日を迎えた。

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