無口な王子様
どれくらい眠っていただろう。
私は玄関から聞こえる間延びしたチャイムの音で慌てて飛び起きた。
誰だろう?今日は約束もないし。
ぼんやりした頭で考えながら、無意識に髪を手でなでつけて整える。
「寝癖ついてない??」
寝起きのかすれた声で、縁側から続く居間に座っている同居人に声をかける。
返事を待ってみたけど、予想通り返事はないから諦めて玄関に走る。
廊下は日中でも薄暗く、常時オレンジ色の電気が付いている。
この家にエコロジーという考えはないようだ。
廊下を抜けると、玄関の少し手前から
「どちら様でしょうか~??」
と、叫んでみる。
するとドアの向こうから
「あ・た・し!」
聞き覚えのある声が返ってきた。
私は玄関から聞こえる間延びしたチャイムの音で慌てて飛び起きた。
誰だろう?今日は約束もないし。
ぼんやりした頭で考えながら、無意識に髪を手でなでつけて整える。
「寝癖ついてない??」
寝起きのかすれた声で、縁側から続く居間に座っている同居人に声をかける。
返事を待ってみたけど、予想通り返事はないから諦めて玄関に走る。
廊下は日中でも薄暗く、常時オレンジ色の電気が付いている。
この家にエコロジーという考えはないようだ。
廊下を抜けると、玄関の少し手前から
「どちら様でしょうか~??」
と、叫んでみる。
するとドアの向こうから
「あ・た・し!」
聞き覚えのある声が返ってきた。