無口な王子様
「ね。もういいじゃない!
この話はおしまい!」

私はパチンと手を叩いた。
亜由美も頷いてそれに同意してくれた。

そして、

「てかさ、あのプレゼントどうしたの?」

と、突然思い出したかのように言って、慶太をチラッと見た。

「ああ。実はまだ渡してないの。
亜由美待ち。」

私が笑うと

「マジで?!言ってくれたら持って来たのにー!」

と、亜由美が叫ぶ。

「いやいや、あんなで連絡出来ないでしょ。」
私は、亜由美を冷たい目で見た。

「ちょっと!やっぱり怒ってんじゃん!」

「冗談だってば。いつか、3人そろったら渡そうって優奈と決めてたの。」

「本当に?」
「うん。本当に!」

すると、亜由美は

「じゃあ、次は必ず持ってくるから!優奈も呼んでパーティやり直しね!」

と、嬉しそうに言った。

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