無口な王子様
「凛~!早く開けてよ~!」
思いがけないお客様に私は慌てて玄関の鍵を外してドアを開けた。
「やっほー!久し振り!」
そこには、明るい茶色に染めた巻き髪と、派手なメイクの女の子が笑顔で立っていた。
「あ…亜由美?!」
驚く私をよそに、
「超久し振りだね!マジでっ!ちょっと近くまで来ちゃったから~ってか、彼氏の家がこの近所でさ!そういや、凜がここに住んでるの思い出して。」
と、一方的にしゃべり続ける。
間違いなく亜由美だ。
「亜由美、彼氏出来たんだね。」
私の言葉に亜由美はニッコリ微笑んだ。
「あ…こんな雨の中じゃアレだし、時間あったら上がってよ!」
私が玄関のドアをさらに開けると、 亜由美の表情が一気に曇る。
「慶たん…いる?」
そして、そっと家の中を覗く。
「うん、いるよ。せっかくだし、会っていってよ!」
すると、亜由美は少し考えて
「そうだね…もうあれから半年だもんねー。ちょっとお話してこかな…てか、手ぶらで来ちゃったよー。」
そう言って笑った。
私は笑顔に戻った亜由美に
「半年間の穴埋めしようよ!ねっ!」
と、微笑みかけて亜由美の手を取り家の中に招き入れた。
そう、あれから半年。
あんなに同じ時間を過ごして来たんだったね。
私達。
思いがけないお客様に私は慌てて玄関の鍵を外してドアを開けた。
「やっほー!久し振り!」
そこには、明るい茶色に染めた巻き髪と、派手なメイクの女の子が笑顔で立っていた。
「あ…亜由美?!」
驚く私をよそに、
「超久し振りだね!マジでっ!ちょっと近くまで来ちゃったから~ってか、彼氏の家がこの近所でさ!そういや、凜がここに住んでるの思い出して。」
と、一方的にしゃべり続ける。
間違いなく亜由美だ。
「亜由美、彼氏出来たんだね。」
私の言葉に亜由美はニッコリ微笑んだ。
「あ…こんな雨の中じゃアレだし、時間あったら上がってよ!」
私が玄関のドアをさらに開けると、 亜由美の表情が一気に曇る。
「慶たん…いる?」
そして、そっと家の中を覗く。
「うん、いるよ。せっかくだし、会っていってよ!」
すると、亜由美は少し考えて
「そうだね…もうあれから半年だもんねー。ちょっとお話してこかな…てか、手ぶらで来ちゃったよー。」
そう言って笑った。
私は笑顔に戻った亜由美に
「半年間の穴埋めしようよ!ねっ!」
と、微笑みかけて亜由美の手を取り家の中に招き入れた。
そう、あれから半年。
あんなに同じ時間を過ごして来たんだったね。
私達。