無口な王子様
翌日の放課後、私は同じクラスの友人の亜弥と恭子と一緒に教室でグダグダとおしゃべりをしていた。

かれこれ1時間も亜弥の彼氏の話を聞いていた私は、いい加減飽きて窓から下校する子達をぼんやり眺めていた。

すると、そこに見覚えがある子の姿が見えた。

「あ!!!!」

私は、思わず叫ぶ。

「何!?」

同じく亜弥の話に飽きていた恭子が私の視線の先をみる。

「あの子!昨日の!」


私が窓の下を指差すと、亜弥も一緒に下を覗く。
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