キミと一緒
「っ!!」

一番聞かれたくないことを聞かれた。

一気に顔色が真っ青になった涼香。

「ねえ、聞いてる?」

「…」

しばらくの沈黙。

「あ…のね」

そんな中涼香は勇気を振り絞って口を開いた。

言わなくちゃ…陸くんもいるんだから…

涼香はそう何度も心の中で呟いた。

「あー誤解誤解!!」

突然陸が声を出した。

「…何が?」

「ぐうぜん偶然☆この子具合悪そうだったからさー」

「えっ」

さっきの笑顔とは正反対に陸を睨みつける光。

涼香は陸が何を言ってるのかサッパリだ。

「で、声をかけた訳♪わかった?彼氏さん?」

「そうなのか?涼香」

急に声をかけられた涼香はすぐに陸を見る。

『大丈夫だから』陸の目はそう言っているように見えた。

「そ…そうだよっ」

「…ふーん」

半信半疑だったが光は信じたようだった。

「…」

再び沈黙。

それを破ったのは…

「さーてと」

他でもない陸だった。
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