キミと一緒
「っ!!美紀ちゃん知って…」

「…たに決まってんでしょーが!」

ゴンッと美紀が涼香の頭を叩いた。

「いったーあ…グーはないよぉ」

「あんたねぇ…あたしが知らないと思った??」

「ちょ…っと」

涼香は美紀が超能力者だと思っている。

まぁただ顔に出やすいのに気がついてないだけなのだが。

「ばーか」

「むぅ…」

美紀に説教を受けている涼香。

しかし目は掲示板のほうを向いている。

「…あ!!ねぇ美紀ちゃん!おんなじクラスだよ☆」

自分と美紀の名前を同じ枠に見つけた涼香はパッと美紀を見る。

説教中なのも忘れて…

「すーずーかー!聞いてなかったでしょ?!」

「あーごめんね??」

涼香は無自覚だが少し上目遣いで美紀に謝る。

「もー可愛いから許す♪」

そう言うと美紀は涼香に抱きついた。

「わっ!」

「まとめるとね…涼香はあたしの心配より自分の心配しなってこと!」

「でも…」

「わかったー?」

涼香が文句を言おうしたが遮られた。

「はーい…」

まだ不満は残っているが仕方なく涼香は引いた。

「それでよーし!いい子いい子☆」

「子供じょないんだからぁ…」

そう言って二人は笑いながら教室に向かった。

クラス名簿をしっかり見ずに…
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