キミと一緒
「もしかして…同じ学校??」

「うん…」

「どうしようどうしよう!!私…私…!!光を怒らせちゃった!!!!」

「ちょ…涼香落ち着けって」

パニックになって陸の声は涼香に届かない。

「また…脅されちゃうっっ!!怖い…怖いよ」

「涼香っっ!!!!」

陸が大きな声で叫ぶと、涼香はピタリと動きを止めた。

「またって??」

落ち着いた涼香に陸は静かに問いかける。

「前にも…別れ話をしたことがあるの」

~8ヶ月前~

「光…」

「珍しいね、涼香から話があるなんて」

スッと伸びた長身に、すれ違えば誰もが振り返るくらいの美形。

中学3年の夏、涼香は光の束縛に耐えられず別れ話をした…が

「なんで??」

「もうイヤなの…光の言う通りにしてるのが」

「いいの??そんな事言って」

ニヤリと怪しげな笑みを浮かべる光。

「どういうこと…??」

涼香は嫌な予感がするも、問いかける。

「荒井と仲良かったよな??」

「うん」

「俺、悪い友達にいろいろやってもらっちゃうかも☆」

「え!?」

光の言う悪い友達とは、地元でも有名な不良達だ。

「ちょっと手ぇ出してもらっちゃうかも♪」

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「何だ…それ」

「美紀ちゃんは、大事な親友だから傷つけたくなかったの」

「だからか」

「うん」

2人の間に沈黙が流れた。
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