ペアリングに愛をこめて
アタシを見つめる拓哉さんの瞳は、あまりにも綺麗で、切なかった。
-----好き-----・・・?
その言葉に高鳴る鼓動。
「ハルのこと、忘れるくらい大事にするよ」
ゆっくりと、拓哉さんの手がアタシの背中に回り、ギュッと抱きしめられる。
温かい拓哉さんの腕の中。
アタシ、こんなに大切に抱きしめられたことあったっけ?
「一生、理世ちゃんのこと愛すから」
そう耳元で囁かれて、
「うん」
アタシはゆっくり、けどギュッと、拓哉さんの背中に手を回して抱きしめ返した。