ペアリングに愛をこめて
「今日は送ってくれてありがとう」
「どういてしまして!それより・・・無理すんなよ?」
拓哉はあえてハルの名前を出さなかった。
それは、拓哉の優しさ?
「もう平気だし!だって拓哉がいるじゃん」
そう言ったあと胸が痛くなった。
違う--------
ハルはアタシの彼氏でも何でもなかったでしょ?
「そうだよな・・・じゃあまた今度二人で出かけような!」
「うん。バイバイ」
頑張って作り笑顔をする。
アタシは拓哉の車が見えなくなるまで、ずっと見つめていた---------