ペアリングに愛をこめて
話を聞き終えた後、アタシは悲しみと虚しさで泣いていた。
拓哉から聞いた話。
ハルは、アタシに告られた時アタシのことが好きだった。
つまり、アタシとハルは両想いだった。
けどセフレだったし、自分の中でけじめをつけたかったからアタシをふった。
そのあと、アタシに買いたいものがあったから、アタシに会わないで2ヶ月間ずっとバイトしてお金を貯めていた。
そしてここへ帰ってくるときのバスで事故にあった。
それでハルは……死んじゃった。
「何で…何でもっと早く言ってくれなかったの?」
「ごめん…本当に、ごめん」
もっと早く言ってくれてれば…
アタシは……
ハルは……
……悔しい