ペアリングに愛をこめて
「たぶんハルは…バイトから帰ってきて、理世に指輪渡して、プロポーズするつもりだったんだろうな」
拓哉が言った。
そう信じてもいい?そうしないと、自分が壊れちゃいそうだから。
今はもう、自分を守ることしかできない。
「一人にしないで…」
「一緒にいてよ…」
「寂しいよ…」
「一人じゃ生きていけないよ…」
「結局、約束果たせなかったじゃん…」
「嘘つき…」
「……果たせない約束なら、いらないよ」