ペアリングに愛をこめて
それから10分くらいすると、拓哉さんが車に乗ってきた。
「あの・・・拓哉さん、どうしたんですか?」
「早く乗って!」
腕をつかまれ、無理やり車に乗せられる。
?・・・??
何が何だかわかんない。
「あの・・・何かあったんですか?」
拓哉さんは、悔しそうな、泣きそうな顔をしている。
「昨日、ハルが乗ってたこの町に向かうバスが事故にあって、ハルもそのバスに乗ってたから・・・」
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