Libra ~揺れる乙女心~
隆介…
何があったんだろう。
「好きだと思うよ。何かあった?」
「あいつは俺が何をしてても気にしないんだ。俺が合宿に行ってても、あいつはそんなことどうでもいいように見える。俺が野球を頑張っていても、頑張っていなくても、理沙はどうでもいいのかもしれない…」
確かにそれは私も感じてた。
そうだね、とは言えないけど、そんなことない!とも言えないよ。
「やきもちとか焼かね~のかねぁ、あいつは…」
ちょっとかわいかった。
隆介、もしかして妬かれたいんだ。
「隆介、やきもち焼いてほしいんだぁ??心配とかされたいんだね!!」
立ち上がった隆介がからかう私の頭をぐいっと引っ張る。
あ…やばい。
今、ドキドキしちゃったよ。