Secret Heart
……惚れました
風のように颯爽と現れて、三浦陸人と名乗る人。
人を自然と集めてしまうような人懐っこい笑顔と、鍛え上げられた体。
何もかもが輝いて見える……
一瞬で目を奪われてしまった。
こんなの初めて。
「…菜ちゃん、陽菜ちゃん!」
『はいッ?!』
「どうかした?
練習始まっちゃうよ。」
『あ、すいません…。』
しばらくボーッとしていたのかさっきまであった人の輪はなくなり、グラウンドは騒がしさを取り戻していた。
三浦先輩も、活発に練習に取り組んでる。
そんな姿も素敵で、いつまでも目で追っちゃう。
そしてみんなが練習を開始したころ、あたしは先輩たちに仕事の説明をされていた。