Secret Heart
「ごめんね陽菜ちゃん、
ちょっと話があってさ…。」
『…?』
全く話が読めないあたしが首を傾げると、けいすけ先輩はゆっくりと話始めた。
「その話って言うのは…
陸人のことなんだ。」
陸人先輩?
あの日から先輩は、部活に顔を出していなかった。
部員からは風邪だと聞いていたし、心配ではあったけど何日かすればまた、元気な姿が見れるだろうと思っていた。
でもこの状況を見るに、ただの風邪ではないのだろう。
『先輩に、何かあったんですか?』
なんか分かんないけど…
嫌な予感がする。
「あいつが学校来てないの…
サキちゃんが原因なんだよ。」
『…え?』
またサキちゃん…
どうしていつも
先輩を苦しめるの?