Secret Heart
あたしに出来ることなら
なんでも頑張りたい。
先輩を元気にする方法なんて、後で考えればいい。
『あたし、頑張ります。
絶対に先輩を笑顔にしてみせますから!』
あたしは置いてあった冷水を一気に飲み干し「任せて下さい」と意気込んで見せた。
けいすけ先輩は安心したのか、あたしの手を取って「頼むよ」と言ってくれた。
「ちょ、先輩…!
陽菜に馴れ馴れしく触らんといて下さい。」
そして何故か瑛司は、それに割って入ってきた。
『なんであんたにそんなこと言われなきゃなんないの?』
ふんっ、と先輩から手を離しそっぽを向いた。
「俺はお前の親鳥やねんで?
心配してなにが悪い。」
『あんたに心配される筋合いはありませーん。』
と反抗してまたしても取っ組み合い開始。
瑛司に付き合ってたら、あたしまでバカになっちゃうよ…