Secret Heart
third stage
太陽に照らされて
あれから、少し気が落ち着いたところで公園を後にした。
家までの道のりかすごく長く感じて、家に帰ってからはなにもする気が起きなかったから…
さっきまでの空腹も忘れて眠りについた。
・・・
『……ん。』
ひどく不快な目覚めだった。
体がだるくて、ベッドから起き上がることすら出来ない。
部屋の中は薄暗く、夕日の光が赤く射し込んでいる。
今の気分には不釣り合いな
暖かい色の光。
時計は4時半を回っていて、3時間あまり寝ていたようだ。
凛ちゃんはそろそろ、家に着くころかな…
そう思ったあたしは今の状況を聞いてもらいたくて、気だるい体を起こして凛ちゃんに電話をかけた。
プルルル………ガチャ
「もしもし。」