Secret Heart
『はぁ…。』
凛ちゃんとの電話を終えて、大きなため息と共にベッドに倒れ込んだ。
凛ちゃんに話したおかげで、少し自分の心の整理も出来た。
あたしは、先輩を助ける。
今、孤独の淵にいる先輩を明るい場所に連れていくんだ。
先輩に暗い場所は似合わない。
太陽の光を浴びて、いつまでも燦々と輝いていて欲しい。
『先輩…。』
今すごく、先輩に会いたい。
会って笑顔を見せて欲しい。
明日、先輩が学校に来たら
屋上に呼び出してまた、2人でお話しよう。
先輩の心が晴れるように
少しでも、先輩の目に光が宿るように…
一つの決意を胸に
曇った心の不安を取り除くかのように、あたしはまた眠った。