Secret Heart
『あたし頑張ります。
掃除とかほんとは苦手なんですけど、マネージャーって憧れだったから…
みなさんに認めてもらえるように、頑張りますから。』
先輩のために…
じゃなくてッ!
みんなのために頑張ります。
「お、頼もしいな。
なんかあったら協力するから、1人だけど頑張れよ?」
ぽふっ
先輩の手が、あたしの髪を不器用に撫でる。
恋愛経験が乏しく、そういったことに慣れていないあたしは、ポッと頬が熱くなるのを感じた。
当の先輩はと言うと…
慣れているのかそれともただの天然なのか、満面の笑みを浮かべている。
そんな風に優しくされたら、ありもしない期待を抱いちゃうよ…