Secret Heart
―――……
『と、言うわけなんです。』
ニコッと、満足気に微笑む。
「そうなんだ………って、
納得出来るかー!!」
『い゛だッ!』
うんうん、と1人納得しているあたしに凜ちゃんの鉄拳が飛んできた。
『いきなりなにすんのよー!
頭割れるじゃんか!』
「あんたの話が唐突すぎるからでしょうが。
惚れました…じゃないよ!
大体にして
その先輩は彼女いないの?」
そんなことを言われましても、まだ出会ってから2日目で先輩のことなにも知らないし?
『そんなの、分かんない…。』
その言葉に凜ちゃんは、腕を組んでなにやら考えごとをし始めた。
「こうなったらリサーチあるのみだよ、陽菜?
今からその爽やか青年を見に行こうじゃないか。」
突然なにを言い出すかと思えば
『ナイスアイディア!』
あたしも先輩に会いたいもん。
凛ちゃんのナイスな思いつきに感謝しよう。
「それじゃ、出発進行!」